久保さんは僕を許さない・ポエムデータベース３（第41話～第60話）

※20話でひとまとまりにします。内容および話数は、スマホアプリ「ジャンプ＋」掲載のものです。なお、原典はほぼ縦書きです。
※誤りがありましたら遠慮会釈なくご指摘ください。

【episode.041】ナンパと上映時間
（扉絵）
私が好きな私でいたい。
君の好きな私でいたい。
その矛盾の交差点に、
今の私がいて欲しい。
（結び）
焦らずに、欲張って。

【episode.042】無糖と砂糖
（扉絵）
大胆なフリも、赤い頬も、
夏のせいにできるから。
（結び）
コーヒーカップが空になる。
それだけの時間で、青春は深まる。

【episode.043】映画館と表情筋
（扉絵）
恋はまるで翡翠色の水飴。
儚げな色で、甘やかな匂いで、
やがて君を閉じ籠める柔らかな牢獄。
（結び）
帰り道。
想い出が遠回り。

【episode.044】白石純太
（扉絵）
ほんとうの恋の始まりは、運命なんかじゃ気付けない。
（結び）
名付けられない感情が、ほころび始めた春のこと。

【episode.045】心理テストと深層心理
（扉絵）
目覚めに零れる、涙はふたいろ。
この温もりが永遠ではないことに。
悲しみが永遠ではなかったことに。
（結び）
信じるも、信じないも、ジブン次第。

【episode.046】主役とお祝い
（扉絵）
羽があったら言えたのに、
純白に絡まるこの恋心は、
ちょっぴりひねくれ者だ。
（結び）
君との時間には、
はじめてがいっぱい。

【episode.047】ラブレターと果たし状
（扉絵）
我儘な右脳。臆病な左脳。
言葉はひとつの私のままで、
ただ曖昧に乖離していく。
（結び）
見守りたくなるふたり。

【episode.048】下着と色選び
（扉絵）
何の保証もない明日を安請け合いしよう。
それで君がこの夜を乗り越えられるなら。
（結び）
水色が好き♡

【episode.049】夏服と防御力
（扉絵）
何色に着替えて君に会おう。
まばたきで現れて、
深呼吸で消えてしまう、
半透明に光る風の中。
（結び）
見せつけたい、でも見られたくない、でも…見ていてほしい。

【episode.050】制汗シートと同じ香り
（扉絵）
身の丈に少し合わない香りを纏う。
なりたいものと、なれるもの。
その掛け違いを憧れと呼ぶ。
（結び）
ふたりしか知らない、ふたりだけの風の香りに包まれて。

【episode.051】公園とシロツメクサ
（扉絵）
「会いたい」「そばにいたい」「見つめて欲しい」
言葉は降り注いで、積もって、溶けて、流れて。
独り歩きした約束の日まで、私は君を待っている。
（結び）
素敵（？）な四角関係――…

【episode.052】コーヒーと姉離れ
（扉絵）
生まれたばかりの自己愛で、
煌めく世界に怯えていたころ。
いずれ無敵になる日が来ると、
ゆりかごの中で暴れていた。
（結び）
ゆりかごから見上げる眼が、いつか並んで、追い抜いて、きっと素敵な誰かのものになる。

【episode.053】純太とお母さん
（扉絵）
―なし―
（結び）
母公認？

【episode.054】体育祭と参加種目
（扉絵）
傷付けるのも、着飾るのも、
根っこはきっと同じもの。
自分を嫌いになりたくなくて。
誰かに気付いてもらいたくて。
（結び）
あれも青春。これも青春。

【episode.055】自主練と二輪三脚
（扉絵）
あの時は気付きもしなかった分岐点に、
思い出の中で、私は釘付けになる。
（結び）
その差異が、違和感が、知りたさを深めていく。

【episode.056】浪漫と仲良しパワー
（扉絵）
この世の果てまで歩いていこう。
悲しみを全部忘れるために。
君の明日を見つけるために。
（結び）
止まっていたはずの、
僕（モブ）の時間が加速する。

【episode.057】全力と悔恨
（扉絵）
エールに乗せれば恥ずかしがらずに、
君の名前を呼べるはず。
（結び）
君と、もっと、先へ。

【episode.058】競争と青春（※2、3ページ目に見開き横書きにポエムかま入り驚いた回です）
（扉絵）
まばたきもせず、息も忘れて、一心に見つめた。
痛いほどに光って見えるもの、その名前は――。
（結び）
向けられた言葉の、見えた景色の、ひとつひとつの眩しさを、ずっと覚えていよう。

【episode.059】テストと部屋掃除
（扉絵）
“特別”が“普通”になった、その瞬間を、
僕らはいつまで覚えていられるだろうか。
（結び）
何も起きないはずがな…
いや、このふたりだと…！？

【episode.60】部屋と二人
（扉絵）
青い風、半分の月、ホットミルク。
逃げ出したベランダの片隅で、
明日への小さな自慢を探す。
（結び）
誰かがそこにいた痕跡。
胸をくすぐる違和感。

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