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2022年月宮あゆ誕生祭(Kanon・あゆSS)

Twitterの投稿の転載です(///∇///)

「うにゅ、ふたりともおやすみだおー」
「あぁ、お休み名雪。ベッドはまだ先だからな」
「くー」
「言ってる側から寝るなっ」
「んー、ゆういちにあゆちゃん、おやすみ……」
名雪さん、がんばってたもんね……お正月に続けてボクの誕生日までこんなに豪華なお祝いで、いいのかな」
「何言ってんだ、もうお前はこの家の家族なんだろ。当たり前だ」
「うん、そうだねっ。おいしかったなぁ、秋子さんに名雪さんのお料理。それに、祐一君、プレゼントありがとう。大切にするね」
「どういたしまして。俺たちも寝るか」
「そうだね、お休み、祐一君」
「あぁ、また明日なあゆ」
「って、なんでそう言いながらボクのお布団に一緒に入ってくるんだよっ」
「いや、今日は冷えるからな」
「そんな理由でひゃん! 変なとこに手を突っ込まないでよっ」
「いやー、あゆは温かいからあったまるなぁ」
うぐぅ名雪さんも秋子さんも起きてるんだから、いまは絶対変なことしちゃ嫌だよ祐一君」
「なんだ、そんなことまで期待してたのかあゆは?」
「違うよっ! 祐一君が急に入ってくるからっ」
「まぁ、俺はどっちでもいいんだけど」
「祐一君の『どっちでも』はまったく信用できないよ」
「まぁ、一応言っておくと、名雪も秋子さんも知ってるから今さらだぞ」
「えっ?」
「あゆちゃんも大人っぽい声出すようになったのね、って言われたぞ」
「ウソだよね?」
「マジで」
「……うぐぅ~っ! 祐一君のバカっ、オニ、アクマっ!! ボクもう恥ずかしくてふたりに顔合わせられないよっ」
「大丈夫だ。俺も言われた時は、実家に帰らせて頂きますと言いかけたから」
「ぜんっぜん、大丈夫じゃないよっ! うぐぅ、なんてことしてくれるんだよぅ……」
「まぁ。俺はぜんっぜん心配してないけどな。だって、俺がお前のこと好きでいてくれるなら、お前も俺のこと、好きでいてくれるんだろ?」
うぐぅ……いまそれを持ち出すのは、反則だよ」
「俺はお前のこと今でも好きだぞ。どうなんだあゆは」
うぐぅ……いじわる……」
「というわけで、寝るぞあゆ」
「あ、待ってよっボク答えてないよっ」
「聞かなくても、あゆの答えは決まってるからな」
「すごい自信だね。本当に?」
「ほんとうだとも」
「そっか――うん。祐一君はとってもいじわるだけど……それでもボク、祐一君のことを、愛してるよ!」
「なっ……!?」
「ほら、やっぱり違った」
「お前、このタイミングでそれは反則だろ……」
「ボクからのお返しだよっ。じゃあおやすみ、祐一君っ」
「お、おい待てあゆ!」
「なぁに?」
「……俺もお前のこと、ちゃんと愛してるからな」
「今度は、祐一君から先に聞かせてね」
「くそ、あゆのくせに生意気な。まぁ、今日は誕生日だしな……次はそうしてやる」
「ありがとう、祐一君」